「恐竜の化石調査を体験しよう!」に約60人の親子が参加

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2023.08.18

リビング和歌山7月22日号の巻頭特集「恐竜化石の注目スポット」で企画した「恐竜の化石調査を体験しよう!」を、8月2日(水)午後1時半から、リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室で行いました。

和歌山県立自然博物館の学芸課長・小原正顕さん

 特集紙面と連動し、夏休みの特別企画として行ったイベントで、定員30人のところに100人近くの応募があり、抽選で33人に参加案内を送り、すべての人が来場。同伴の保護者を含めると約60人が会場に集まりました。

 当日は、紙面に登場してもらった和歌山県立自然博物館の学芸課長・小原正顕(おはらまさあき)さんが、2022年に広川町の白木海岸で恐竜化石が見つかった地層から採取した岩石を持参。参加者たちは、「たがね」という道具とハンマーを使って岩石を割り、恐竜の化石がないか調査しました。割り方のコツや化石がどんなふうに見えるかなどを小原さんが直接指導。小学生はお父さんやお母さんに手伝ってもらいながら岩石を割り、割れた破片を観察して化石を一生懸命探していました。

 この日持ち込んだ岩石から恐竜の化石は見つかりませんでしたが、中には珍しい形をした植物の化石が見つかり、小原さんは丁寧に保管して自然博物館に持ち帰りました。

 同時に、この地層で見つかった恐竜の歯の化石や、ワニやカメの骨の化石の展示も同じ会場で行いました。

砂袋の上に岩石を載せ、たがねを当てハンマーで叩いて岩石を割ります

この岩石が含まれた地層からは、恐竜の歯の化石が4つも見つかっており、今後も恐竜の他の部位の化石や、別の恐竜の化石が見つかる可能性があります。小原さんは引き続き、採取した岩石の調査を進めます。