再び。"Think Globally, Act Locally"
インターネットは世界を狭くしてくれました。「世の中を動かす」や「世の中が動いた」とは、「人を動かす、人が動いた」ということです。時代は大きく変化しています。メディアやデバイスの多様化によって、消費者の価値観やライフスタイルが変容しています。ソーシャルメディアの浸透波及による情報が爆発的に氾濫しているような状態です。また従来の情報はマスコンテクスト、マスメディアから消費者へ伝達されてきました。(※コンテクスト:ヒトモノコトの文脈や背景)。ある意味「暗黙の了解、一を聞いて十を知る」という前提が成り立つ日本人のコミュニケーションスタイルは、ハイコンテクストそのものであるように思います。しかし現在、いろいろなところで発信されている情報は、ソーシャルメディアを通じて「横」に拡散共有され、時にはマスメディアに逆流することもあります。上から下への「上意下達的構造」から「みんなが生みだす」かたちへ変わりつつあります。メディアが多様化する中、新しい時代への影響力―「世の中を動かす」新しいチカラを模索する必要があると考えています。まずはあらゆるメディアを駆使しながら、いわゆるクロスメディアを戦略的に構築することが重要です。それをベースに「ソーシャルインフルエンス」の概念をフルに活用することが効果的であると考えています。(※インフルエンサー:人々の消費行動に影響を与える人物のことを指します)。戦略PR×ソーシャルメディアの設計図で言う「自分ゴト化」×「仲間ゴト化」×「世の中ゴト化」を進め「人を動かし、話題を起こし、世の中を動かす」次世代型のコミュニケーションのカタチが今後、コミュニケーションを考える上で重要なロジックであると思います。
株式会社和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
(株)和歌山リビング新聞社代表取締役社長。(株)リビングリレーションズ代表取締役社長。ソーシャルカルチャーネットワーク(株)代表取締役社長。一般財団法人リビングソーシャルプロジェクト代表理事。NPO法人コミュニティマネーわかやま理事・大人大学推進協議会会長・日本宇宙少年団和歌山分団長。