「Lブランディングプロジェクト」基本的な考え方
Lブランディングプロジェクト、メディアや事業に関わってきたなかで、特にわれわれがそれらに関わるための考え方として、大事にしてきたものが(BtoBwithC)toC(CtoC)というようなことです。
Bとは要するに一般企業ですね。一般企業の中にはわれわれも含まれています。例えばどこそこの会社と和歌山リビング新聞社という、要するに和歌山リビング新聞社の顧客という言い方で結構だと思います。その顧客Bに対してtoB、要するに和歌山リビング新聞社としてどのようなサービスが提供できるか。ですが、BtoBで完結していますと、マーケティングの中では落とし穴があります。で、withC、われわれリビング新聞の読者、生活者がいます。withCという考え方の中で、生活者のニーズやシーズを探りながらwithBの関係をつくっていく。これはメディアを発行しているポイジショニングがあるからできることであって、それをかっこで閉じ、かっこで閉じた中で作った情報をtoCに提供します。要は生活者に投げ掛けます。生活者はその情報を、かっこの中にあるCtoCとありますけれど、読者と読者、生活者と生活者同士、「『リビング和歌山』に今週こんな情報が載っていたけれどどうなんよ」とかいう話ですね。
そういうことを想定しながらしかも常々意識しながら情報発信していくということが重要で、われわれはそれを実践していることをお伝えしておきます。
BtoBというのはマーケティング一般ではBtoBで終わっています。われわれにできるのは機能として、やはりメディアを持ち、読者があるから、生活者と近いからマーケティングの深部に関わることもできるのです。
さらにその強みは、リビングカルチャー倶楽部の運営で、フェイストゥフェイスで読者イコール生活者とつながっているということでもあります。その機能を活用して、withCとかtoCとか、toCの中にも、Cの中にもCtoCという関係があるということにわれわれは気付いています。
だからこのロジックで情報発信し、いろいろなメディアを通してそれぞれターゲッティングされたところに情報伝達していくという、メディアリテラシーを意識しながら、あえてSearchされないような、SearchされてもOKな信頼関係を結んだ情報を流していきたいと思っています。
講演:株式会社和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
(株)和歌山リビング新聞社代表取締役社長。>続きを読む