共感を呼ぶCSR事業を展開する
今日の話のメイン、これが言いたかった。SIPSという、先程から頭文字を取った言葉ばかり並べていますけれども。これがショルダーにもありますように、ソーシャルプラットフォーム時代、要するにSNSの時代における空気づくり。要するに目的をクリアにするやり方みたいなものでSIPSといいます。
電通モダン・コミュニケーション・ラボの佐藤尚之氏が提唱しています。これは皆さん、ご存じのようにS、I、P、S。SがSympathize、共感するということですね。IがIdentify、確認する。PがParticipate、参加する。SがShare & Spread、共有と拡散です。
これ、何が変わったかというとまず単刀直入に一番に答えを言います。Pが変わりました。先ほどAIDMA とAISASを話しましたが、先ほどからの流れで言うとPはActionなんです。AIDMAでいう最後のAction。AISASでいうSearchとShareに挟まれたAction。このActionがSIPSでいうと、P、Participate参加するという概念になります。参加するということ。先ほどのAction、Aはどこかへ行くとか買うとか、ということですね。で、P。これが参加するという概念に変わっています。決して買うとか行くとかいう言い方ではなく、参加する。そこがソーシャルプラットフォーム時代のメディアとして、マーケティング手法として、Pの概念が生まれたよ、ということ。今いろんなメディアで情報が流されていますけれども、Actionという言い方よりも、Participate、参加するという呼び掛けを結構していると思います。
皆さん、ご自宅に帰られていろんなメディアを見て、いろんな広告を見て、「AじゃなくてPだよな。トレンドはP!」ということを気付く広告や情報がいろいろあると思いますよ。それらを意識して情報を受け止めてほしいな、ということです。
ActionがPに変わったというのはやはりソーシャルな、SNS的なメディアがインターネットの中でもそういう部分で、SNSというサービスの中で、ソーシャルをにおわすようなことが出てきたということで、AIDMA 、AISASは法則ですので臨機応変にSIPSを取り入れて。もう大事なのはSです。「安いぞ!」「いいぞ!」というのがAttention、注意を引くということがありましたけれども、もう皆さんそんなことでは動きません。
やっぱり商品やサービスに共感するわけですよね。感動。喜び。多分皆さんどこかで感じられることがあると思いますけれども、知らぬ間に購買意欲を高めるためのシナリオというかストーリーにはめられて、空気づくりのIじゃないですけれども、買うように洗脳され扇動されているというようなことがあるかと思います。
それは多分情報発信する側からいうとSを強調していりのだと思います。共感してほしい、そして参加してほしい。そういう物の売り方とかサービスの提供の仕方を情報発信者はひとつのロジックとして、AIDMA でもなくAISASでもなく、しかしそれに加えてSIPSに則っていろんな情報発信をしているんだ、ということを頭の中にこれも刻んでおいてください。次にいきます。
※SIPS参考資料:電通モダン・コミュニケーション・ラボ
講演:株式会社和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
(株)和歌山リビング新聞社代表取締役社長。>続きを読む