リビング新聞のネットワーク
フリービジネスというカテゴリーで話をすると、インターネットが相当な影響力を持ってフリービジネスを脅かしているということと、反面インターネットがフリービジネスにおいてかなり親和性が高いということもあります。それは生活者として日々かなりの情報量を五感の中で受け取っているということ、その情報を受けて生活者はなんらかの行動を起こしているなどいろいろな場面での波及力が考えられます。
フリーメディアの中でも『リビング和歌山』を、事業領域と事業戦略の核として考えています。市内でも約15万部の部数を誇っており女性を中心に、主婦をターゲットに配布しています。配布方法は独自の組織を有しており約250名の女性たち、横顔は地域に密着したオピニオンリーダーたる女性たちが『リビング和歌山』を和歌山市内を中心に岩出市、海南市へ配布しています。
リビング新聞は全国にネットワーキングされていて、北は仙台、南は鹿児島、提携紙も入れると北海道から沖縄までのエリアという言い方もできます。どのネットワークエリアのリビング新聞も、ターゲットは女性で配布スタイルもポスティングと一緒で、全国2万6000人のリビングレディによるポストインという配布をしています。現在部数が56エリアで819万部ABC協会の認証部数です。少し大層な表現になりますけれども、世界一、世界NO1のフリーペーパーです。一般的な折り込み新聞と違いまして人の手で配布しますので、いろいろなマーケティング手法がリビング新聞独特のプロモーションにつながっています。
●配布エリア:全国56エリア 819万部発行(日本ABC協会認証)
●体裁:タブロイド判 4色カラー
●発行日:毎土曜日付 木・金配布
●配布方法:独自の配布組織
●リビングレディによるポストイン配布
そのマーケティング手法のひとつを紹介しましょう。たとえば毎週リビング新聞を配布していますので、「この家には車がある」「ガレージの中に車が2台ある」「オープンなガレージに車を停めている」。「そろそろ車の買い替え時期だろうな」とリビングレディの見た目の確かな判断であれば、その家に対してダイレクトにディーラーのチラシやDMをポストインできます。というような綿密な無駄のない機能を発揮することが可能になってきます。また家が20年、30年経ちましてリフォームが必要だということに対しても同じようなことがいえます。これもすべてリビングレディが毎週リビング新聞を決められた配布エリア内で配るという過程で得た機能であると思います。他にもいろいろなマーケティング手法で、リビングレディを活用しての手法はいろいろあります。またそれを開発していく課題が無限に広がっています。
講演:株式会社和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
(株)和歌山リビング新聞社代表取締役社長。>続きを読む