メディアリテラシーを考える時がきた
インターネットがわれわれフリーメディアやフリービジネスのカテゴリーで、転機を予告し警鐘を打ち続けてきました。危機感をもっている同じ業界の方々も多いように思います。
皆さん、ご存じでしょうか。今われわれは10年前と比べて約400倍の情報量を日々受け取っていると言われています。つまり、10年前は現在受け取っている情報量の400分の1だったということです。インターネットの進歩によって膨大な情報が増加、氾濫し続けています。情報が増幅され、増殖され、われわれの身の回りの情報量が増えたか。400倍です。
また、日々われわれが広告としてのメッセージを受け取っている量はいかほどだとお思いでしょうか。1日に受ける広告量の数。<客席:「客観的に100件ぐらい?」>と、思うでしょ? 3000です。広告としてのメッセージを日々3000件意識的無意識に関わらず、3000の広告量を受けていることになります。これは確かに先ほど申しましたように、10年前から400倍の情報量が流されていることを考えましたら、朝起きて夜眠るまで、インターネットをはじめとしてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、当然のことですけれども、街中の看板、最近ではデジタルサイネージとかいろいろあります。さらに電車に乗れば、つり革、中吊り、街のあらゆるところにメッセージを伝えたがっている広告が待ち構えています。
その中でもインターネット。皆さん、ヤフーで検索したりとか、グーグルで検索したりとかしますよね。そういうポジティブなものも含めて、かなりの情報量、また押し付けがましく必要としていないメッセージまで受け取っているというような状態がございます。後ほどメディアリテラシーの話もしたいと思いますけれども、情報を受け取る側のリテラシーが問われている時代でもあり、また逆に情報発信側のわれわれから考えるとわれわれ自身のリテラシーをさらにブラッシュアップすることが求められているのかも知れません。
講演:株式会社和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
(株)和歌山リビング新聞社代表取締役社長。>続きを読む