フリーメディアを取り巻く環境
本日は「コミュニケーションをデザインする」というテーマでお話させていただきます。
昨今、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、いろいろなメディアの様相が変わりつつあります。メディアの様相が変貌を遂げる起爆剤になったのは、やはりインターネットです。インターネットの台頭で生活者の消費行動やライフスタイルなど、いろいろな場面でのアクションが変わってきました。街では溢れるほどの情報が流れ、それらの情報をどのように取捨選択しているのか。またそれを共有(SHARE)し拡散(SPREAD)していく、道具的にはSNSなどのサービスを使って情報が増幅増殖されているのが、昨今の既存メディアの周辺を取り巻く環境でございます。
まさに今こそ「コミュニケーションをデザインするということ」。の意味をしっかりと議論する必要があると考えています。
フリーメディアの現況
フリーペーパーの部数の推移から、2006年で2億9000万部、2009年で3億3700万部と、115.7%の伸びを示しています。急速な勢いでフリーペーパーが新興勢力として増えてきたということです。
フリーペーパーというポジションやフリーマガジンというポジションなど、いろいろな視点でポジションの捉え方はあるのですが、大きく俯瞰的に解釈するとフリービジネスとして捉えられるのではないだろうか。そのように考えています。現在フリーペーパーを発行する企業は全国で1245社。
そのような中で弊社は、フリーメディアを駆使しながらフリービジネスを展開しております。弊社では特に『リビング和歌山』『Lism(リズム)』『let(レット)』、これらのメディアは相当な部数とファンを確実に獲得しております。
近頃はインターネットなどデジタルメディアの台頭により、フリーメディア(アナログメディア)の伸長がかなり鈍化し、戦略的にデジタルメディアとの共存共栄、今後のフリーメディアの展開に頭を抱えている状態です。部数の推移だけで捉えますと、2011年度では2億8600万部、2006年度から見ますと84.7%。この一番の大きな要因はやはり急速なインターネットの台頭ということが考えられるというふうに思います。同時にフリーペーパーのデジタル化およびデジタル戦略がかなり立ち遅れているように感じます。
(参考資料:JAFNA日本生活情報紙協会)
株式会社和歌山リビング新聞社 代表取締役社長 西田 弘
(株)和歌山リビング新聞社代表取締役社長。(株)リビングリレーションズ代表取締役社長。ソーシャルカルチャーネットワーク(株)代表取締役社長。一般財団法人リビングソーシャルプロジェクト代表理事。NPO法人コミュニティマネーわかやま理事・大人大学推進協議会会長・日本宇宙少年団和歌山分団長。